密閉式清潔所へ集められたごみは、北京市環境衛生管理局が持っている一五〇〇台のトラックやハッカー車で、市内の三か所にある清潔車両場へ運ばれる。清潔車両場へ集められたごみの内容を見ると、野菜くずを主とする生ごみ類、紙袋や紙製の箱、ポリエチレン製の袋、発泡スチロール製のトレイや容器がほとんどで、空き缶や空きびん、ペットボトルなどはほとんど見当たらなかった。なお、ごみの中に落ち葉が多く含まれているのが珍しかったが、この落ち葉は北京市内(市街区)にある約四四五〇万本の街路樹の落ち葉を街路の清掃員が掃き集めたものである。街路樹が多い北京市ならではの特別な、しかも多量のごみである。清潔車両場は、ごみの一次処理を行う施設である。一九九三年から稼働している第四清潔車両場では、一日に搬入される約三〇〇〇トンのごみを、圧縮して水分を除き、容積を縮小している。一方、一九九八年九月に、ドイツの資金と技術供与でできた第一清潔車両場では、ごみを巨大な回転機にかけて次の五種類に区分している。「(1)木切れなどの大きなごみで、燃えるごみは燃料に再利用される。(2)六〇?以上のごみで、将来は焼却処理する予定であるが、現在は埋立処分される。(3)一五〜六〇?のごみで、主として落ち葉、生ごみであって、肥料化工場へ運んで堆肥化される。(4)一五?以下の土砂に近いごみで、埋立処分される。(5)回転機の最終部分で磁石を用いて鉄製品を選別し、再利用される。」このような、ごみのふるい分けは、焼却処理が主体の日本では行われていないが、その後の処理が埋立処分となる中国では、埋立量を減らすために必要な前処理である。