ドーバート訴訟で、事実審裁判所はフライを引用しながら原告は容認できる証拠を提出しなかったと判断し、控訴裁判所はそれを支持した。その後最高裁判所は〈連邦証拠規則〉でフライ基準が無効になったかどうか、という狭義の問題を論じるように求められたメリル・ダウのフランク・ウッドサイドは(その後、彼はホプキンズ訴訟でダウ・コーニング側の弁護人になるのだが)、初めは、これは裁判で争うようなケースでは断じてないと主張していた。その理由として、彼は、約13万人の女性に関しての多くの疫学的研究が科学文献に発表されているにもかかわらず、そのどれもベンデクチンと先天性欠陥の関連を示すことができないでいる、と指摘した。ところが、原告側の出廷させた8人の専門家証人は何一つ疫学的証拠を示せなかったが、ベンデクチンが先天性欠陥の原因となる可能性がある、と証言した。一人の証人は、ウッドサイドが引用した研究論文を再度分析し、逆の結論に達したと証言したが、その自分の研究は発表していなかった。事実審裁判所はフライを引用しながら、原告は容認できる証拠を提出しなかったと判断し、控訴裁判所はそれを支持した。その後、最高裁判所は、ある狭義の問題を論じるように求められた。それは、フライが適切な基準であるかどうか、すなわち1975年の〈連邦証拠規則〉によってフライは無効にされたかどうか、という問題だった。メリル・ダウは、自分達に有利なのでフライを支持し、原告は厳しくない方の〈連邦証拠規則〉に軍配が上がるのを望んだ。
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