カレット工場では、粉砕されたガラスがベルトコンベアで機械と機械の間を移動し、その過程で大量の水がかけられる。これはガラスに付着したラベルをはがしやすくするのに加え、汚れを洗い流すためである。そして機械と機械の間には必ず人がおり、磁石やバキューム装置で吸引できないガラス以外の異物を取り除く作業をしている。こうした風景は世界のどのカレットエ場も同じようなもので、多くの人員を必要とする。その作業は単純でだれにでもすぐにできるが、しかし、だからこそつらく根気を必要とする。しかも鼻につく異臭がある。工業地帯でもない限り従業員の確保が困難な理由はここにある。それでも日本人の生活レベルが低く、職捜しが困難なら人員は揃うだろう。だが、そんな仕事をしなくとも悠々生活ができるほど日本は豊かになってしまったのだ。ビンをはじめとするガラスのリサイクルは西ヨーロッパが先進国である。とりわけオーストリア、ベルギー、ドイツ、オランダ、スイスが高いリサイクル率を誇っている。