私は、研修で笑顔の練習を行う際、こう言うようにしました。「最近あった楽しかったこと、うれしかったことを思い出してください」そして、隣の席の方と、楽しかったことやうれしかったことを報告し合ってもらいます。しばらくすると、やっと笑顔があふれてきます。その笑顔は本物です。作り笑いは誰にでもできます。しかし、そんな笑顔は5分も続きませんし、お客様にすぐ見透かされてしまいます。人というのは不思議なもので、つらいことや嫌なことはわざわざくり返し思い出して落ち込んだりしてしまいます。ところが、楽しい思い出は意外と放置しがちなのです。小さなことでもいいので、楽しかったことを思い浮かべ、幸せを感じてみましょう。それが積み重なれば、自然と素敵な笑顔が生まれてきます。多くの人が求めてやまない理想的な人間関係のあり方は、「笑顔ではじまり、笑顔で終わる」ものだと思います。だからこそ、人とのかかわりを大事にするサービスの基本は笑顔からはじまるのです。相手の心を開く手段として、笑顔はとても効果的です。笑顔には人をなごませ、幸せにする力があります。接客のとき、無表情でていねいな言葉を巧みに使うより、多少言葉が足りなくても、あたたかい笑顔を見せたほうがお客様の心をとらえるでしょう。どんなに洗練されたサービスも、笑顔がなければ台無しです。