数学の大学受験勉強計画は、入試までに残された時間、志望校の合格最低点と出題分野の範囲、自分の現時点の進度などによって組み立て方が違ってくる。だが、大ざっぱな目安として、二単元一ヶ月(一日一コマ)と考えて計画を立てればいい。くわしくは『ここで提唱する要領勉強術数学は暗記だ!受かる青チャートの使い方』(ブックマン社)を参考にしてほしい。計画を立てるときは、一一月までに出題分野の暗記を終え、それ以降は赤本の過去問を中心に、総合的な実戦練習にあて、私がいつも言う試行力、つまり暗記した解法パターンを組み合わせる力をつけていく。数学は、英語と同様、ある程度のレベルに到達するのに時間がかかるが、一度そのレベルに達してしまえば、簡単には忘れない科目だ。一定のレベルに力を引き上げてしまえば、合格ラインへのメドの立ちやすい科目なのである。だから、早めに力をつけておいて、入試が近くなったらペースを落とし、その分の時間を暗記科目にふり分けるという作戦の立て方をとる。前にお話しした先行逃げ切り作戦である。序盤から中盤までは、数学と英語でライバルに大きな差をつけておく。これらの科目は、差を縮められにくいので、数学と英語のリードをもとに、理・社の集中暗記で差を広げ、逃げ切ろうというわけだ。実際のスケジュールだが、これは英語に必要な時間によって変わってくる。もし、英語が苦手で、とりえ科目にするのに一日二コマ六ヶ月必要な人ならば、数学を一日三例題のペースで進めているような暇はないはずだ。