一人一人の幼児に幼稚園、保育園教育のねらいが着実に実現されていくためには、幼児が必要な体験を積み重ねていくことができるように、発達の道筋を見通して、教育的に価値のある環境を計画的に構成していかなければならない。一人一人の幼児がかかわっている活動の各々の展開を見通すとともに、学期、年間、さらに、入園から修了までの幼稚園、保育園生活、修了後の生活という長期的な視点に立って幼児一人一人の発達の道筋を見通して現在の活動を位置付け、幼児の経験の深まりを見通すことが大切である。そして、望ましい方向へ向かうために必要な経験ができるよう環境を構成していく必要がある。見通しをもち、計画を立てることによって初めて、幼児が今行っている経験の意味を理解し、発達を促すかかわりや環境の構成を考えることができる。しかし、幼児の活動の展開は多様な方向に躍動的に変化するものであり、常に見通しと一致するわけではない。したがって、計画を立てて環境を構成すればそれでよいというわけではない。常に活動に沿って環境を構成し直し、その状況での幼児の活動から次の見通しや計画をもち、再構成し続けていくことが必要となるのである。
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